ACE処方とは、A アセトアミノフェン、C カフェイン、E エテンザミドの頭文字からこのように呼ばれています。
いずれの成分も解熱や鎮痛に効果がある成分です。
加えて、他の解熱鎮痛薬(NSAIDsなど)に比べて、胃を荒らす副作用も少ないのが特徴です。
ACE処方の市販薬は、たくさん発売されているので、どの薬が自分の症状に最も適しているのか分かりづらいのではないでしょうか。
そこで今回は、どの薬を選べば良いか?成分の観点から、おすすめの薬を紹介していきたいと思います。
まずは、こちらの表をご覧下さい。
薬名 | 用法・用量 | 間隔 | 眠気 |
---|---|---|---|
ヅシチン錠 A | 1回2錠、1日2回 | 6時間 | なし |
サリドンエース | 1回2錠、1日2回 | 6時間 | あり |
ノーシンホワイト | 1回2錠、1日2回 | 6時間 | なし |
新セデス錠 | 1回2錠、1日3回 | 4時間 | あり |
ナロン錠 | 1回2錠、1日3回 | 4時間 | あり |
ハッキリエースa | 1回1包、1日3回 | 4時間 | なし |
ノーシン錠 | 1回2錠、1日3回 | 4時間 | なし |
新リングル | 1回2錠、1日3回 | 4時間 | あり |
薬名 | 総合 | A | C | E |
---|---|---|---|---|
ヅシチン錠 A | 785 | 300 | 35 | 450 |
サリドンエース | 770 | 220 | 50 | 500 |
ノーシンホワイト | 740 | 300 | 60 | 380 |
新セデス錠 | 640 | 160 | 80 | 400 |
ナロン錠 | 615 | 265 | 50 | 300 |
ハッキリエースa | 535 | 230 | 75 | 230 |
ノーシン錠 | 530 | 300 | 70 | 160 |
新リングル | 308 | 150 | 25 | 133 |
※数値は1回の服用に含まれる成分の量で、単位はmgです。いずれも指定第2類医薬品になります。
使用している成分はほとんど同じでも、量に違いがあることが分かりました。
それでは、成分の含有量を参考に、解熱や痛み止めに高い効果を期待できる薬を紹介していきます。
【眠くなる成分なし】効果の高いACE市販薬は?
ノーシンホワイトが、アセトアミノフェンとエテンザミドの含有量が多く、痛み止めや解熱の効果が高いといえそうです。
ヅシチン錠Aも含有量は最も多いのですが、残念ながら取り扱い店舗が少ないので、ノーシンホワイトをおすすめとしました。
尿素系の眠くなる成分を含まないため、仕事前などに飲むときにおすすめです。
もし、ノーシンホワイトでは効果がでないのであれば、ACE処方が合わない体質や症状であることも考えた方がいいかもしれません。
また、1日3回使えるタイプがよければ、粉末ならハッキリエースa、錠剤ならノーシン錠がよいでしょう。
【眠くなる成分あり】効果の高いACE市販薬は?
サリドンエースです。メーカーはロキソニンSでおなじみに第一三共ヘルスケアです。
尿素系の成分が含まれていて、かつアセトアミノフェンとエテンザミドの含有量が多かったのがポイントです。
夜、痛みがつらくて寝るのが大変なときも、眠くなる成分が睡眠の手助けになるかもしれません。
カフェインも含まれているので、過信は禁物ですけどね。
まとめ
可能であれば、朝は眠くなる成分なし、夜は眠くなる成分ありで使い分けてみると良いかもしれません。
例えば、朝はカフェインも多めなノーシンホワイト、夜はサリドンエースでぐっすりなど。
今回はなるべく客観的に判断できるように、成分の含有量に注目しておすすめの薬を選んでみました。実際には、効き目が強ければ良いというわけでもないと思います。
最終的には自分にあった薬は、実際に飲んで効果を確かめて、選んでいくことが大切です。