「イブ」シリーズ5製品の違いを比較


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イブシリーズの市販薬は、Amazonでは最も人気の高いブランドです。たくさんの種類があるイブは、どのような違いがあるのでしょうか?

よくわからないので、TVのCMやパッケージのイメージで、薬を選んでいないでしょうか?

成分を中心にした比較を行い、各製品の本当の違いを理解することで、自分に適した薬を見つけましょう。

イブシリーズの市販薬

イブシリーズの製造元

「イブ」シリーズの製造元、エスエス製薬は2015年で創業250年。江戸時代から続く歴史のある会社です。

イブシリーズの最初の薬イブが発売されてからは31年になります。

発売年

イブシリーズの各製品と発売年をまとめてみました。今回は、この5製品のイブの違いを見ていきます。

発売日 薬名
1985年 イブ
1990年 イブA錠
2006年 イブクイック頭痛薬
2014年 イブA錠EX
2016年 イブクイック頭痛薬DX

 

「エスタックイブ」などのエスタックシリーズは、別ブランドになるため、含めていません。

イブシリーズの共通点

イブシリーズの比較をしていく前に、まずは5製品に共通する点から確認していきます。

15歳未満は飲めない

15歳未満は服用することができませんので、気を付けましょう。

錠剤

イブシリーズはどれも錠剤になります。

主成分はイブプロフェン

主成分は、すべてイブプロフェンです。含有量に違いはありますが、主成分は同じです。その他の成分については、「成分の比較」でのちに解説していきます。

効能・効果

主成分が同じなので、効能・効果も基本的には同じです。その他の有効成分で効き目の強さに違いは出てきますが、どの症状に有効か?という点についてはほとんど変わりがありません。

  • 頭痛・肩こり痛・歯痛・月経痛(生理痛)・咽喉痛・関節痛・筋肉痛・神経痛・腰痛・抜歯後の疼痛・打撲痛・耳痛・骨折痛・ねんざ痛・外傷痛の鎮痛
  • 悪寒・発熱時の解熱

症状の記載順は、特に法律で規定があるわけではないため、メーカーの意図によって記載されています。少なくともイブシリーズに限って言えば、順番を機にする必要はありません。

指定第二類医薬品

リスク分類は、どの製品も指定第二類医薬品です。

 

イブシリーズの相違点

それではいよいよ、イブシリーズの違いを各項目別に見ていきます。

成分を比較

薬の比較を行うにあたって最も大事な有効成分の違いを解説していきます。

まずは、各製品ごとの有効成分をまとめましたので、ご覧ください。

薬の名前 有効成分(2錠中)
イブ イブプロフェン 150mg
イブA錠 イブプロフェン 150mg
アリルイソプロピルアセチル尿素 60mg
無水カフェイン 80mg
イブクイック頭痛薬 イブプロフェン 150mg
アリルイソプロピルアセチル尿素 60mg
無水カフェイン 80mg
酸化マグネシウム 100mg
イブA錠EX イブプロフェン 200mg
アリルイソプロピルアセチル尿素 60mg
無水カフェイン 80mg
イブクイック頭痛薬DX イブプロフェン 200mg
酸化マグネシウム
100mg
アリルイソプロピルアセチル尿素 60mg
無水カフェイン 80mg

 

それでは、幾つかのポイント別に解説を行っていきます。

イブプロフェンの含有量

共通事項でも説明したように、イブシリーズの主成分はイブプロフェンです。痛み止めや解熱効果の主役がこの成分で、他の成分は主役を引き立てるはたらきを持つ、脇役です。つまり、イブプロフェンの量が薬の効き目において、最も重要になります。唯一、イブA錠EXのみがイブプロフェンを200mg含んでいるため、効き目の強さや効果の持続時間に違いが出てきます。

分かりやすく記載すると、痛み止めの強さは次のような順番になります。

イブクイック頭痛薬EX = イブA錠EX >>> イブクイック頭痛薬 = イブA錠 ≧ イブ

強い痛みには、イブA錠EXが有効です。頭痛、生理痛、歯痛など症状を問いません。

 

副作用

効果が強いと説明したイブA錠EXですが、必ずしも薬の効果が強ければいいというわけでもありません。

その分、副作用も強く現れる可能性があります。個人差がありますが、イブプロフェンの副作用として胃痛などがあげられます。胃が弱い人は、胃薬と併用したり、服用する量を調節しましょう。後述しますが、イブクイック頭痛薬に含まれる酸化マグネシウムは胃粘膜を保護する効果もあります。

緊張型頭痛のような、そこまで強烈な痛みでもない場合、イブプロフェン150mgで十分効果が期待できます。

 

眠くなる成分

アリルイソプロピルアセチル尿素は、イブプロフェンの効果を高めるはたらきがある成分です。

ただし、弱点として眠くなる効果もあります。個人差がありますが、人によっては昼間に飲むと支障をきたすことがあります。

特に車や機械の運転などは認められていません。

「イブ」のみが唯一アリルイソプロピルアセチル尿素を含まないため、眠くなることもありません。

 

酸化マグネシウムの効果

イブクイック頭痛薬の特徴として、酸化マグネシウムが含まれています。酸化マグネシウムは、鎮痛成分の吸収を速める効果があるため「クイック」と呼ばれ、即効性を向上させる効果があるとされています。実際に即効性が極端に速くなるかというと、そこまで大きな違いは期待できないと考えられます。

その他の酸化マグネシウムの効果として、胃が荒れるのを防いだり、便秘解消などがあります。胃が弱い人にはイブクイック頭痛薬は良い選択です。残念ながら、イブクイック頭痛薬の頭痛に特化した成分であるわけではありません。

用法・用量を比較

1回2錠を服用する点は同じですが、1日の服用回数に違いがあります

 

1日3回まで(4時間以上あけて飲む)

  • イブ
  • イブA錠
  • イブクイック頭痛薬

1日2回まで(6時間以上あけて飲む)

  • イブA錠EX
  • イブクイック頭痛薬EX

イブA錠EXとイブクイック頭痛薬EXは、1日2回(計4錠)が限度です。服用の間隔も6時間以上あける必要があります。成分比較でも説明したとおり、イブA錠EXは最も効き目が強く、効果の続く時間も長い薬です。

薬の効果は強ければいいというわけでもありません。ご自身のライフスタイルに適した薬を選びましょう。例えば、8時、12時、16時に薬を飲む機会があれば、1日3回のイブ、イブA錠、イブクイック頭痛薬。仕事柄、薬の服用が自由にならない人は、効き目の長いイブA錠EXやイブクイック頭痛薬EXが適しているでしょう。

まとめ

同じイブプロフェンを配合したイブシリーズも、少しずつ特徴が異なることがわかりました。

ご自身の目的に合わせて、薬を選択することをお勧めします。

  • 眠くなる成分が嫌な人にはイブ
  • 胃にやさしくて、少しでも早く効くイブクイック頭痛薬
  • 強い痛みには、鎮痛効果の高いイブA錠EX
  • 「イブクイック頭痛薬」と「イブA錠EX」の良いとこどりしたイブクイック頭痛薬EX

 

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