2016年3月9日に新しく発売されたバファリンEX。
今までのバファリンシリーズと比べて成分や効果にどのような違いがあるのか、解説していきます。
バファリンEXの特徴
バファリンEXは、市販薬では最もリスクが高いとされる第一類医薬品に分類されます。
他の市販薬と比べて服用には注意が必要になるため、薬剤師などによる説明が義務付けられています。
その分、痛み止めの効果は、市販薬の中では高い効果が期待できます。
痛み止めには胃痛などの副作用を伴いますが、バファリンEXでは胃痛を和らげる工夫がほどこされています。
50代~60代は胃粘液が減少する傾向にあり、特に中高齢者も服用できる考慮がされています。
メーカーの説明によると、中高齢者のみでなく、家族全員で利用できるような薬を目指していることがうかがえます。
有効成分
バファリンEXの有効成分は「ロキソプロフェン」と「乾燥水酸化アルミニウムゲル」です。
ロキソプロフェンは元々処方薬のロキソニンで実績のある成分ですが、最近は市販薬でもロキソプロフェン配合の薬が増えてきました。
ロキソプロフェンは、市販薬の痛み止めでは最も効果の高い部類の成分と言えます。
イブプロフェンやアセトアミノフェンなどが他の成分と併せて配合されるのに比べて、痛み止め成分としてはロキソプロフェンは単体でつくられます。
乾燥水酸化アルミニウムゲルは、バファリンプレミアムにも配合されている成分です。ロキソプロフェンによって胃液が減少した際に、胃酸から防ぐはたらきをもっています。
効き目と副作用低下を両立させるダブルアクション2層錠
バファリンEXの特徴にダブルアクション2層錠があります。
メーカーの解説によると、白とピンクの層が時間差で溶けるため、左記に胃を保護することができるようです。
バファリンシリーズとの比較
バファリンEXは、今までのバファリンシリーズとは異なる成分ロキソプロフェンが配合されています。
バファリンAやバファリン ルナiよりワンランク上の鎮痛効果が期待できます。
バファリンプレミアムは、複数の鎮痛成分があることから単純な比較が難しいですが、同等かそれ以上の鎮痛効果があると言えそうです。
眠くなる成分が入っていないのも、バファリンプレミアムにはない特徴の一つです。
バファリンEXのメーカー製品情報
効能
- 1) 頭痛・腰痛・関節痛・月経痛(生理痛)・肩こり痛・神経痛・筋肉痛・骨折痛・ねんざ痛・打撲痛・歯痛・抜歯後の疼痛・咽喉痛・耳痛・外傷痛の鎮痛
- 2) 悪寒・発熱時の解熱
成分(1錠中)
成分名 | 含有量 |
---|---|
ロキソプロフェンナトリウム水和物 | 68.1mg(無水物として60mg) |
乾燥水酸化アルミニウムゲル | 120mg |
用法・用量
年齢 | 成人(15才以上) | 15才未満 |
---|---|---|
1回量 | 1錠 | 服用しないこと |
1日 服用回数 |
2回まで ただし、再度症状があらわれた場合には3回目を服用できます。 |
まとめ
バファリンEXは、かなりつらい痛みに適した薬です。
鎮痛薬にはつきものの胃があれる副作用を低下させたことによって、比較的安心に服用することができます。
ただし、第一類医薬品に分類されるため、薬局では購入者の手に届くところには陳列されていません。カウンター越しの棚などで管理するよう義務付けられています。
ネット販売は一部の店舗でのみ購入可能です。2016年現在、Amazonなどでは取扱いがありませんので、注意しましょう。