薬とお酒は絶対に飲み合わせてはいけない!
薬とお酒を一緒に飲むのは非常に危険です。
薬を飲むとき体内に有害な物質を肝臓が分解して、無害化する働き(分解)をしています。
アルコールを飲んでしまうと、肝臓はアルコールの分解に力を使ってしまい、薬の分解を十分に行うことが出来なくなってしまいます。
お酒と薬を一緒に飲むと、薬の有害物質が直接体内に取り込まれてしまう可能性があります。
薬の効果が増大されたり、副作用が増幅されてしまい、非常に危険だと覚えておきましょう。
飲みの席でビール片手に薬を一緒に飲む人はあまりいないと思いますが、
それでは次のような経験はないでしょうか?
- 飲み会当日の朝、体調が悪いので薬を飲んだ。
- 飲み会から帰宅後、気持ちが悪いので薬を飲んだ。
- 飲み会翌日、2日酔いで頭痛がするので薬を飲んだ。
このようなケースは果たして問題ないのでしょうか?
薬とお酒はどれくらい期間を空けて飲めばいいのか?
目安として2、3時間と回答している例もありますが、時間では答えることが出来ません。
最低でも薬を飲んだ当日は飲酒を控えるようにしましょう。
では日が変われば問題ないかという必ずしもそうではありません。
上で解説したようにアルコールの解毒が行われている間は、薬の解毒が正常に働かないため、2日酔いのときにも薬の服用は控えたほうがいいでしょう。
つまり最低でも酔いが残ってるうちは薬の服用は避けるべきです。
ただし、正確にはアルコール分解が完了しているか判断が難しいため、飲酒当時は薬の服用は控えたほうが良いということになります。
次に薬を先に飲んだケースですが、薬の効果が残ってるうちは飲酒を控えるべきです。
ただ飲酒の場合と違って、薬の効果が残っているかは通常判断が難しい為、飲酒の予定がある日は薬は服用しないことが望ましいと言えます。
それでは冒頭の疑問に対する答えを確認していきましょう。
飲み会当日の朝、体調が悪いので薬を飲んだ。
△。薬の種類や体調などによって時間が異なります。一般的には朝に薬を飲んで、夜に飲酒をするというケースであれば問題ないといえますが、処方薬であれば処方された病院に確認をとりましょう。
飲み会から帰宅後、気持ちが悪いので薬を飲んだ。
×。基本的に飲酒後の時間に関わらず、薬を服用することは避けましょう。
飲み会翌日、2日酔いで頭痛がするので薬を飲んだ。
×。酔いが残ってるうちに薬を服用することは危険です。
安全な成分でさえ引き起こす死亡事例
風邪薬の中でも比較的安全な成分にアセトアミノフェンがあります。
この薬もアルコールと一緒に飲むと吸収が早くなり、作用が強くでます。
アメリカでは、アセトアミノフェンとアルコールの併用による死亡者が、毎年450人にのぼるようです。
薬と一緒に食べない方が良いもの
薬と一緒に食べないものをすべて暗記するのは、不可能です。
毎回、調べるのも大変でしょうが、最低限、影響の大きい次の食品は避けるようにしてみましょう。
グレープフルーツ(グレープフルーツ系の飲み物含む)
グレープフルーツに含まれるフラノクマリン誘導体という物質が薬の分解を送らせることが研究によって分かっています。
そのため、薬の作用が強く出てしまう恐れがあります。
厳密には薬の種類にもよるため一概にはいえませんが、覚えておいて損はないと思います。
いかがでしたでしょうか。少しでも何かの役に立てれば幸いです。