ロキソニンとロキソニンSの違い
ロキソニンは医療用の処方薬で、ロキソニンSは市販薬です。
処方箋なしで薬局やインターネット上から購入できる薬は、ロキソニンSになります。
ロキソニンSは、ロキソニンと成分、成分量、添加物、錠剤の大きさ、剤形 いずれも同じです。
見た目の違いとして、ロキソニンの表には錠剤に線が入っていて、記号の刻印があります。
一方ロキソニンSには、裏表とも線や刻印がありません。
※ロキソニンの錠剤は裏と表が交互にパッケージングされているので、プラスチックから出す前の状態では、半分の錠剤は裏になっているため、刻印や線が見えません。
スイッチOTC薬とは?
一般的に医療用の処方薬は、効き目が強い反面、注意して使わないと副作用も強く現れてしまいます。
ただし、医療用としての実績が認められて、副作用においても比較的安全であることが確認された薬は市販薬として販売されることがあります。
このような薬をスイッチOTC薬と呼びます。
ロキソニンSは2011年1月にスイッチOTC薬として、第一三共ヘルスケアから発売されました。
スイッチOTC薬は医療薬としての実績がある為、他の市販薬と比べても効果的な薬であるということが言えるでしょう。
ロキソニンSの用法・用量の注意
ロキソニンSは頓服・短期の使用目的で飲むようにしましょう。薬を飲んでも効果が現れない場合には、病院で診察してもらう必要があります。
また、医療用ロキソニンと市販薬ロキソニンSでは用法・用量が異なることがあります。
病院ではロキソニンを頓服目的に、1回2錠を飲むように指示があることもあります。1日3錠までという制限に変わりはありません。
これは、症状や健康状態などを総合的に判断して出された結果なので、誰にも当てはまるわけではありません。
過去にロキソニンを処方された人も、ロキソニンSを飲む場合は、同じように飲むのではなく、薬剤師や説明書に従った用法・用量を守り飲むようにしましょう。
先日私がロキソニンを処方された例を紹介すると、ロキソニンを1回1錠、1日3回飲むように指示がありました。このとき副作用を考慮して胃薬も一緒に処方されています。
ロキソニンSの通常の用量は、1回1錠、1日2回までになります。(症状が再発した場合は、3回目も可能とは記載がありますが)
つまり、ロキソニンを処方されたときに3回飲んでいたからといって、胃腸障害を考慮せずに、ロキソニンSでも同じ量を飲んでいいわけではないということですね。