ロキソニンSの効果と副作用

ロキソニンS

ロキソニンSは医療用処方薬「ロキソニン」の市販薬(OTC医薬品)です。

2011年1月に第一三共ヘルスケアより発売されました。

効果・効能

ロキソニンSは、痛みを和らげたり熱を下げる効果がある解熱鎮痛薬です。

頭痛、生理痛、関節痛、歯痛、生理痛、腰痛など全身の痛みに対して効果があります。ロキソニンSに含まれる成分ロキソプロフェンナトリウムが、痛みの原因物質を素早く抑えることで、鎮痛効果を発揮しています。

他の解熱鎮痛剤と比べても、非常に効果の高い薬で、市販薬の中では最高クラスの痛み止めです。

効き始める時間と持続時間

飲んでから15分〜30分程で効果が出て、4〜6時間ほど効果が持続します。

特徴

眠くなる成分も含まれていないため、非常に使い勝手の良い市販薬であると言えます。医療用のロキソニンは、内科からは風邪などの解熱効果として、歯科、整形外科からは痛み止めとして良く処方される薬です。

デメリットとして、胃があれるなどの副作用が他の薬に比べて強いとする意見もありますが、メーカーサイトでは次のように説明されています。

Q2. ロキソニンSは胃を荒らしやすいタイプの鎮痛薬ですか?

A2.ロキソニンSは胃への負担が少ないタイプのお薬です。
からだにやさしいプロドラッグ製剤※で、胃への負担を軽減しています。

ー 第一三共ヘルスケア よくあるご質問より ー

プロドラッグ製剤のメリットには、副作用の低減の他に作用時間の向上効き目の個人差を少なくするなど、様々な効果を期待できます。

個人的な使用感

私はロキソニンSを利用して、胃痛などの副作用が出たことはありません。

頭痛のときに利用することがありますが、効き目も抜群なのでおすすめの薬です。また、1回1錠ですむこともあり、価格も割高というわけでもありません。

ただし、副作用にはどうしても個人差がありますので、胃があれやすい人は胃薬と一緒に飲むといいでしょう。

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医薬分類

ロキソニンは第一類医薬品に分類されるため、薬局では通常の棚には並んでいないことがほとんどです。薬剤師から書面による説明を受けることで、購入することができます。

以前まではインターネットネット販売が認められていませんでしたが、法改正により、2014年6月よりネットショップ(一部取り扱い店のみ)での購入が可能になりました。

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注意事項

鎮痛剤は痛みの根本を取り除くわけではありません。

あくまで一時的な利用であると考えて、根本的な症状への対策は別に行っていく必要があります。

痛みが長期に渡って継続する場合は、病院を受診するようにしましょう。飲み続けることで、副作用のリスクも高まることがあります。

また、偏頭痛などロキソニンSの効果があまり現れないタイプの痛みがあることも覚えておきましょう。頭痛に関しては、緊張型頭痛には効果があると言われています。

ちなみに、偏頭痛に効果的な市販薬(OTC医薬品)はないため、病院で適切な薬を処方してもらった方がいいでしょう。

ロキソニンS公式情報

用法・用量

成人

1日1錠を2回まで

※再度症状が現れた場合は、3回まで

服用間隔は4時間以上あける

15歳未満

服用しないでください

副作用

皮膚 発疹・発赤、かゆみ
消化器 腹痛、胃部不快感、食欲不振、吐き気・嘔吐、腹部膨満、

胸やけ、口内炎、消化不良

循環器 血圧上昇、動悸
精神神経系 眠気、しびれ、めまい、頭痛
その他 胸痛、倦怠感、顔面のほてり、発熱、貧血、血尿

成分

ロキソプロフェンナトリウム水和物   68.1mg(無水物として60mg)

ロキソニンとロキソニンSの違い

病院で処方されるロキソニンと、成分や効能は全く同じです。

処方薬の実績、効果が認められた結果、ロキソニンSのように市販薬で販売される薬をスイッチOTC薬と呼びます。このことからもロキソニンSは実績のある非常に優れた市販薬であることが、証明されているといえるでしょう。

詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。

Q. ロキソニンとロキソニンSは何が違うの?

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